闇金や消費者金融の借金が返せないなら、まずは特定調停で解決することを考えてみるのも一つの方法です。
目次
特定調停とは
特定調停は、闇金やサラ金などの多重債務の返済で困っている方の借金の利害関係を、簡易裁判所が仲裁して調整するための制度です。
- 借金が多くて生活できない。
- 通販の支払いができない。
- 事業を何とか立て直したい。
このような時に、あなたができる範囲のことを、相手と相談して解決していくものです。
特定調停は、簡易裁判所で行います。
特定調停ができる人
特定調停には、制限が設けられています。
- 減額後の借金の金額が、3年で返済できる。
- 継続した収入が見込める。
特定調停のメリット
闇金問題の解決方法の一つとして、特定調停には以下のようなメリットがあります。
借金残高の減額
特定調停のメリットとしては、借金の残高を減額できる可能性があります。
それは、借金をした日にさかのぼって、利息制限法の上限金利まで下げて金利を再計算することになるからです。
調停する債権者の選択が可能
特定調停は、どの債権者と調整するのかを選択することができます。
例えば、銀行に借りている住宅ローンは、特定調停から外すことで、住宅という財産を保持することが可能になります。
弁護士に委任しなくてもできる
特定調停は、裁判所が選んだ調停委員が双方の言い分を聞いて調整してくれます。
債務整理の中で、特定調停だけは、弁護士や司法書士に依頼しなくても手続きできる簡便さがあります。
費用が安い
特定調停は、弁護士や司法書士に委任しなくても、さほど困らずに手続きできます。
その為、費用が安く済みます。
また、特定調停の手数料も、相手方1社に対して500円と郵便物の送料なので、とても割安です。
闇金に有効
そして、闇金に問題に対しての特定調停のメリットもあります。
闇金が自分たちの主張でお金を貸していることを言ってくれば、闇金の違法な営業がバレてしまうことにあります。
その為、多くの場合、闇金業者は、債権債務なしとして上申書を提出してきます。
闇金に対して、特定調停は有効です。
直接闇金との交渉は不要
特定調停は、裁判所が選んだ調停員が間に入って、お互いの主張を調整していきます。
あなたが、闇金に直接交渉する必要はありません。
他人に内緒
特定調停は、非公開です。
調停委員も守秘義務があるので、あなたが特定調停していることは、他の人に内緒にできます。
特定調停のデメリット
特定調停にもデメリットがあります。
- 過払い金の請求には別途手続きが必要。
- 5年～7年間は、新たな借り入れやクレジットカードの発行ができない。
- 特定調停で徹底した支払いが滞ると、給料差し押さえなどの強制執行される。
- 本人が、何度か裁判所に行かなければならない。
- 特定調停が成立するまで、最低2ヵ月以上必要。
費用が安く、効力も強制力を持つ特定調停も、メリットとデメリットがあります。
日本調停協会連合会では、無料調停相談会を全国で開催しています。
調停の進め方なども相談に乗ってくれるので、ぜひ利用してみてくださいね。
