元闇金業者が語る闇金の危険性と借りパクリ

闇金でアルバイトしていた人が、闇金の実体を投稿してくれたので紹介します。

ただし、匿名が条件でしたので、投稿者のイニシャルも伏せさせていただきます。

闇金業者でアルバイトしたきっかけ

元闇金業者の告白

私が一人暮らしを始めたばかりのことです。

生活費を稼ぐために、アルバイトをしました。

最初のアルバイトが、闇金業者だったのです。

もちろん、決して闇金でアルバイトしたいと思ったわけではありません。

事務や電話番、簡単な集金のアルバイトとして応募したら、たまたまそこが闇金だったのです。

そんなこんなで、実際2年以上、闇金業者と毎日のように顔を突き合わせ、アルバイトをしていたのです。

私の経験を話すことで、私が実際に闇金業者の仲間として見てきたような人が、少しでも減ればよいなと思ってこの記事を書いています。

ただ、誤解しないでほしいのですが、元闇金として私の単なる罪滅ぼしだけではありません。

世の中には、闇金をだますつもりで最初から返済などする気もなく、闇金でお金を借りる人もたくさんいるのです。

そんな方にも、このメッセージを届けたいと思います。

闇金で3万円借りると・・

闇金で3万円借りる

元闇金業者の立場からできるアドバイスとして、結論を先に言うと、『どんな立場であっても、闇金には関わらないこと。』が大変重要です。

闇金は、とても危険なのです。

私が働いていた闇金業者は、最初の利用者には、3万円程度の少額の融資が基本でした。

3万円の融資といっても、3万円を利用者に渡すのではありません。

初回の利息などを引いて、最終的に渡す金額は、約2万円になります。

金利は、10日で3割です。

借りパクリ

この2万円という少額が、逆手に取られることもあるのです。

2万円程度なら、遠いところまで取り立てに来たら赤字になるから、借りパクリしても大丈夫だろうと踏んだのでしょうか。

お金借りパクリ

2万円を持って、そのまま連絡が取れなくなる人が増えた時期がありました。

確かに、2万円の取立で遠くまで行くと、赤字になることもあります。

一般的なビジネスでは、赤字を出してまで回収するのは損だということにもなるかもしれません。

でも、これは闇金には通じません

闇金が、そう簡単に借りパクリを許すはずがありません。

闇金は、想像以上に危険なのです。

遠方でも取立てに行く

私が働いていた闇金業者では、他府県の方の利用が多かったのです。

通常の利用者には、銀行振り込みなどでの返済や郵便での契約書のやり取りでした。

でも、返済が遅れた人に対して、この闇金は、実際に遠方にも行って取り立てをやっていました。

遠方まで取り立て

なんでわざわざ、少額の取立にそんなところまで行くのか?

その答えは簡単です。

それは、貸し付けたお金の返済総額が、出張費用を大きく上回るからです。

例えば、一人だけの貸付なら、取り立ての元金は2万円です。

でも、20人いれば取り立ての元金の合計は、40万円です。

中には、20万円、30万円、50万円の借り入れをするようになって、音信不通になる人もいるのです。

取り立てする総額が、50万円とか60万円になるなら、交通費は完全に取り戻せます。

それよりなにより、2万円しか渡していない貸し付けを、利息や延滞料などと称して40万円も50万円も回収するのが、闇金たる所以です。

それほど、闇金は暴利を貪る危険な金融事業者なのです。

闇金は法律を犯している

もちろん、お金を貸す時点で、本人確認によって、電話番号や自宅の住所はもちろん、ファックス番号、勤務先など、個人の情報はキッチリと押さえています。

遠方の取立でも、十分に利益を出せるのが、闇金なのです。

例え、沖縄から北海道への取立でも、きっちり利益を確保するのが闇金です。

つまり、それだけの利息を取られてしまうのが、闇金の怖さです。

個人情報をお金に換える

また、借入時に入手した個人情報は、お金に換えられるのです。

逆に、闇金でアルバイトしていた立場からすると、取り立てするのはとても辛いことでもあるのです。

もちろん闇金を本業としている人は、このような感情は持たないかもしれませんが。

最初の方で書いた、『どんな立場であっても、闇金には関わらないこと。』は、借りる側、取り立てる側両方という意味です。

両方の立場を見てきた私としては、闇金からお金を借りようしている人に贈れる最大の言葉です。

  • 闇金からお金を借りて返済中の方。
  • 闇金への返済が遅れている方。

このような方は、闇金は、法律を無視して利益を得ている業者だということを強く認識してください。

闇金は、非常に危険な金融業者なのです。

そして、闇金対策に強い弁護士・司法書士などの専門家に一日も早く相談することをおすすめします。

闇金相手に、ちょっと調べた程度の知識で立ち向かうのは、火に油を注ぐ様なものです。

闇金のことをよく知らない弁護士や司法書士では、全く歯が立ちません。

闇金は、相手の弁護士や司法書士がどの程度の知識や経験を持っているかを、電話や交渉の中で読み取っていきます。

闇金対策に不慣れであるとわかれば、徹底的に攻撃を仕掛けることもあります。

弁護士や司法書士がビビりまくり、依頼者は闇金の怒りを買って、これまで以上に激しい嫌がらせを受ける場面もよく見ました。

闇金の相手は、闇金の専門家に任せるのが一番です。

それ以外に、闇金から逃れられる手立ては、ほとんどありません。

元闇金業者として最後にもう一度言います。

『どんな立場であっても、闇金には関わらないこと。』

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