闇金は、家にまで取立てに来ることがあります。
もちろん、お金が返せなければ、執拗な嫌がらせを行います。
ヤミ金融対策法ができても、闇金の本質は変わりません。
闇金の取立てや嫌がらせはなくなった?
一時、闇金の激しい取り立てや嫌がらせが、大きく報道された時期がありました。
闇金の嫌がらせ、過酷な取り立てによって、一家心中する事件がきっかけです。
それによって、ヤミ金融対策法ができました。
しかし、闇金対策法ができたからと言って、闇金がお金を返さない人に対して、何もしなくなったかというと、そうではありません。
闇金は、違法な暴利を貪ります。
しかし、闇金も一応商売で貸金業を行っているわけですから、貸したお金を回収する必要はあります。
今でも、お金を返さない人に対しては、取り立てや嫌がらせは行います。
取立てで家に来てもよい?
以前は、家に行って、取り立てや嫌がらせをするのが当たり前でした。
それも、わざわざ深夜に、しかも大勢で。
激しくドアをたたいたり、蹴ったりしました。
それによって、お金を借りた人は、夜もおちおち寝られ寝ません。
当然、大勢が激しく喚き散らすので、近所の人にも聞こえます。
近所の人も、夜中に起こされてしまうのです。
それが、闇金の嫌がらせです。
近所の人に、迷惑をかけてしまうので、なんとしても、お金を返さなければならなくしてしまうのです。
そのような心労から、何人もが死を選ぶという悲しい結末に至りました。
それによって、ヤミ金融対策法ができ、夜の9時から翌朝の8時までは、取り立てに行ってはいけないことになりました。
今、夜中に大声を上げて取り立てて、近所にも聞こえるような嫌がらせをすれば、すぐに警察に通報され、即逮捕されてしまいます。
ですが、ヤミ金融対策法が、闇金が家に行って取り立てる行為そのものを、禁止しているわけではありません。
朝8時以降夜の9時前までなら、取り立てや訪問は規制されていません。
家にいることが分かれば、当然ながら家にも来ます。
会社に勤めている人の多くは、その時間帯は出勤で不在の場合も多いでしょう。
でも、闇金は、通勤途上の道であるとか、電車の中だとか会社の前などで、待ち構えることもあります。
逮捕できないぎりぎりの範囲で、取り立てや嫌がらせを行います。
もちろん、嫌がらせは禁止されていますが、嫌がらせを立証することは、なかなか難しいものがあります。
暴力や脅迫はある?
以前に比べて、闇金が取立ての際に暴力をふるうことは、かなり少なくなりました。
しかし、いまだに、暴力的な闇金が存在することも確かです。
その闇金が、暴力的な事業者なら、従業員も暴力的です。
闇金は、新人は、まず先輩の手伝いをします。
先輩が、暴力的な取り立てをしていれば、新人も同じように暴力的になります。
もちろん、手を上げるときは、人を見てやります。
明らかに、自分より強そうな人には、手を上げることはしません。
でも、そんな場合でも、家族のことや親戚のことを持ち出して、脅迫はします。
脅迫は、証拠がそろわないので、なかなか立証するもの大変です。
今なら、スマホで音声だけでも録音しておくことが大切です。
カラダを要求される?
闇金が、直接的にカラダを要求するということはありません。
もし、そんなことをすれば、それこそ刑事事件になります。
でも、取り立てや嫌がらせを受けて、その場を何とか切り抜けたいという思いで、ついそのようなことになってしまうケースもよくあります。
これは、女性ばかりではありません。
闇金の中には、同性愛者もいれば、バイセクシャルの人がいます。
カラダを許すことで、その場を切り抜けることは可能かもしれません。
でも、それで闇金の返済がなくなったり、利息をまけてもらったりということはありません。
ただ、その場しのぎだけのものになります。
そして、一度カラダを許せば、何度も同じことになります。
『今日は帰るけど明日また来る。』ということで、何度でも当然のように、カラダを求められかねません。
取立てや嫌がらせから逃れるには
個人で、闇金被害の対策を取ることは、非常に困難です。
闇金は、1社で何店舗も経営している場合がほとんどです。
また、名称を変えて経営しているので、一見では同じ事業者の店舗だということはわかりません。
それらの従業員を合わせると、かなりの人数になります。
とても、素人一人が立ち向かえる相手ではありません。
取立てや嫌がらせから逃れるには、闇金の手口を熟知した法律の専門家の手助けが必要です。
闇金問題を専門に扱っている、弁護士事務所でも無料相談のサービスがあるので、是非有効に活用してください。
おすすめは、司法書士よりも弁護士です。
司法書士では、扱える事案に制限があります。
法的なことはすべて扱える弁護士に相談することが、闇金の取立てや嫌がらせから、最も早く逃れる方法です。