闇金被害が深刻になる一つの原因は、日本人にありがちな『がんばりすぎる』という面があります。
借金というよりも闇金の金利
闇金でお金を借りたけど、返せなくなって多重債務になっている人が数多く存在します。
闇金問題の場合、借りたお金の返済というよりも、金利の負担(利息)で返済ができなくなってしまうのです。
闇金の金利相場は、10日で5割です。
10万円借りると、10日後には5万円の利息が必要です。
1年間、元金を返済せずに利息だけを払い続けると、利息の金額は1,852,000円にもなります。
こんな利息、払えるはずがありませんよね。
日本人の特性
闇金の暴利は、返済できるものではありません。
しかし、日本人は律儀です。
『借りたものは、返さないといけない。』と、一生懸命利息を返していきます。
あなたも、違法な高金利にもかかわらず、毎回何とかお金を工面して、ギリギリまで頑張ってこられたのだと思います。
でも、闇金から借りたお金は、法律上返済する必要はないのです。
アメリカと日本の自己破産の違い
あなたを含め、日本人は、律儀にお金を返さなくてはいけないと、せっせと返済します。
われわれ日本人の常識では、それが当たり前です。
それでも、自己破産される方はおられます。
平成26年で、日本人の自己破産者は、71,073人です。
日本の総人口に対する割合は、0.05~0.06%しかいません。
一方、アメリカの自己破産者は、日本の10倍ほどあって、毎年100万人前後の方が、自己破産されています。
自己破産時の債務額にも、日本とアメリカでは、大きな違いがあります。
日本の自己破産時の平均債務額は、約500万円です。
原因は、生活苦(低所得含む)が、4分の1を占めます。
その他、借金などの負債の返済や連帯保証人などでの負債の肩代わりが、それぞれ1割程度となっています。
一方、アメリカでは、自己破産時の平均債務額は、約200万円です。
自己破産の原因は、医療費の支払いが、実に6割となっています。
このように見ると、国により社会制度の違いにも大きな原因ですが、日本人の律義さが際立っているように思えます。
少しでも早く弁護士に相談
大阪に、闇金問題の雄ともいえるKという弁護士がおられます。
K弁護士は、コテコテの大阪の金融業者と渡り合いながら、相談に来る人に言われています。
『みんな戦いすぎるんや。目いっぱい戦って、信用も財産もすべて失う前に、余力のあるうちに自己破産すべきや。』
そうなんです。
少しでも早く、専門家の弁護士の相談するべきなのです。
先ほども言いましたが、日本人はアメリカ人の2倍以上になるまで、自己破産の道を選ばないのです。
少しでも余力があれば、その分早く再出発ができます。
余力がないなら、なおさらスグに、弁護士に相談してください。
闇金問題で苦しまずに、平穏な日常を少しでも早く取り戻していただきたいと思います。