闇金に借金体験談 母が子どもの私を育てるために

子供を育てるために、母親が闇金に借金した体験談です。

母が闇金に借金

母が闇金に借金

わたしが小学生のころ、母が闇金にハマりました

当時はその事を知らず、大人になってから知りました。

闇金にハマった理由は、『私たち子どもを養うため』です。

父も一生懸命働いていましたが、それだけでは生活が苦しかったのです。

父に相談することも考えたそうです。

でも、朝早くから晩遅くまで、働いている父を見て、相談することができなかったそうです。

それで、「働いてもらっているのに、稼ぎが少ないなんて言えない」と、闇金に借金をしてしまいました。

借金の額は1万円

借金の額は1万円

最初、闇金から借金したのは1万円でした。

でも、高い利息だったので、返済できません。

しかたなく、また違う闇金から2万円を借りました。

やっぱり、返済できません。

またまた違う闇金から4万円。

どんどん借金が膨れ上がっていきます。

気がついたときには、請求額は100万円を軽く越えました

とても返せる金額じゃありません。

利息も返せないので、みるみる借金が膨れ上がっていきます。

当然、闇金の取立てに追われる日が続きました。

闇金の取り立て

闇金の取り立て

わたしが学校に通っているあいだ、闇金業者の人が取り立てに来ていたそうです。

相手の人も気づかってくれていたのか、子どもが家にいるときは決して顔を見せませんでした。

もしかしたら、家の外で話をしていたのかもしれませんが・・。

だから大人になって話を聞くまで、なんにも知らなかったのです。

家を手放す

家を手放す

どうしようもなく、両親は家を売ることに決めました。

我が家の隣には店があり、家を潰して駐車場にしてもらう代わりに、いくらか代金をもらう。

そのお金を借金の返済にあてる。

この条件で了承してもらいました。

それから母は闇金に手を出していません。

それでも優しかった母

それでも優しかった母

何も知らずにいた私ですが、その頃の母は、どれほどつらかったことでしょう。

それでも、私たち子どもには、いつもと変りなく優しくしてくれました。

わがままを言ったこともあります。

おもちゃを買ってほしいと、駄々をこねたこともありました。

その時の母の気持ちを思うと、今でも胸が痛くなります。

いま、私も働くようになり、少しずつですが両親にお金を入れることができるようになりました。

今は、両親がいつまでも元気でいてくれることを願っています。

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