闇金の嫌がらせは、脅しのテクニックと言ってもいいかもしれません。
以前のような、暴力的な嫌がらせや取り立ては、貸金業法の規制で難しくなっているからです。
だからといって、お金が返せない相手に、おとなしくしている闇金ではありません。
無表情の鉄面皮
闇金は、暴力団でなくてもカタギではありません。
当然ながら、目つきの悪そうな社員を雇っています。
夜の9時から翌朝8時の間は、電話、電報、訪問をしてはいけないことになっています。
この時間以外になると、多くの場合、仕事に行っていて、家が留守になっていることが多いのです。
また、勤務先などに行って、こっそりと本人に借金返済の督促をするのは認められています。
でも、闇金業者だと名乗ったり、闇金の取立てだと周りの人に気づかれたら、事件として取り扱われてしまいます。
こんな規制ができてしまったら、闇金側からすると両手両足を縛られたようなものです。
でも、闇金を甘く見てはいけません。
闇金は、こんな場合も黙っちゃいません。
目つきの悪社員を、自宅周辺に待機させておきます。
午前8時を過ぎたら、通勤途中のあなたに、無表情の鉄面皮で『困りますね!』と、目をそらさず言うのです。
この嫌がらせを何度か続けられると、あなたは、非常に強い精神的なストレスを感じてしまいます。
これだけで、出社できなくなってしまう人も、相当数います。
ドスをきかせて怒鳴る
貸金業規制法で、怒鳴ったり乱暴な言葉で脅すのは違法となりました。
告訴して、事実が認められれば、6ヵ月以下の懲役もしくは100万円以下の罰金になります。
でも、事実が認められればの話です。
闇金の担当者の中には、無表情で無駄口をたたかない者ばかりではありません。
中には、『オイ、コラァ、ボケ!ワシを誰や思とんじゃぃ!』と、怒鳴りまくる担当者もいます。
また、大きな声を出さなくでも、ドスの利いた声で『エエ加減にさらさんかぇ!』などと、耳元でささやかれる場合もあります。
このような場合は、なかなか嫌がらせや脅しとして立証できません。
何度か続くと、精神的なストレスから、外出できなくなる方もおられます。
旦那を出せ
これは、主婦が旦那さんに内緒でお金を借りた場合によく使われます。
お金を貸すときに、旦那さんの名前も記入させられます。
その時、闇金業者は、『借り入れのことは旦那さんはご存知ですか?』などと、さりげなく聞いています。
返済できなくなった主婦に対しては、『旦那を出せ!』というのは、非常に有効なセリフです。
『旦那を出せ!』と一度言って、主婦が少しでもお金を出せば、何度でも使う嫌がらせです。
玄関を蹴る
闇金でお金を借りている人は、意外に多いのです。
夜の9時以降に、自宅に訪問できないからと言って、闇金は取り立てをあきらめません。
自分が行けなければ、人を行かせます。
すぐ近くでなくても、そこそこの距離で、延滞している他の債務者を使う場合があります。
1回分の利息をまけるからと言って、『玄関のドアを蹴ってこい。』と言えばよいのです。
言われた債務者は、それで1回でも返済が楽になるならばと、喜んでドアを蹴りに行きます。
しつこくやる必要はないのです。
一度蹴って、サッサと帰ればよいのです。
それを、不定期に、夜の遅い時間や深夜に数回やればいいのです。
電話や郵便で、何日頃に行くと告げておけば、本当に闇金が家に来たと思ってしまいます。
この嫌がらせは、自宅にいても恐怖心をあおるので、闇金にとっては非常に有効な嫌がらせです。
その他の嫌がらせ
闇金の嫌がらせは、その他にもいろいろな手口があります。
もう使い古された感がありますが、
- 救急車を呼ぶ
- ピザの宅配を大量に注文する
- 大量の出前が届く
- インターネットで個人情報をばらまく
- 一斉に電話して回線をパンクさせる
- 葬儀屋を呼ぶ
- デリヘルを呼ぶ
- タクシーを呼ぶ
こんなことが、連日続くと精神的なストレスが、限界に達してしまいます。
他にも、闇金は様々な手口で、嫌がらせをしてきます。
普通の人が、想像もできない嫌がらせの手口もあります。
闇金の嫌がらせは、あなた一人では防ぎようがありません。
精神的に参ってしまう前に
闇金は、利益を上げるためなら何でもします。
すでに借りたお金以上に返済していても、それ以上に儲けることしか考えません。
家族や親戚にとどまらず、勤務先や子供の学校にまで、影響を及ぼすことは、当たり前だと言っても過言ではありません。
もしかしたら、あなたよりも家族や子供さんが、精神的に耐えられなくなる可能性もあります。
家族や親戚などへの嫌がらせを未然に防ぐには、闇金の嫌がらせや取り立ての手口を熟知している専門家に依頼して、先手を打つしか方法はありません。
闇金の嫌がらせで、精神的に参ってしまう前に、闇金専門の弁護士に無料相談してみることをおすすめします。
家族が被害に遭ってからでは、取り返しがつかなくなるかもしれません。